オンライン面接入門
オンライン面接とは?
オンライン面接は、インターネット(パソコンやスマートフォン)を介して行われる面接の形式です。
オンライン面接、リモート面接、Web面接 とも呼ばれます。
通常、ビデオ会議プラットフォーム(ZOOM)や電話会議ツールを使用して、求職者と雇用主や採用担当者が仮想的に対面で会話をします。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
すき間時間で面接が受けられる 日程調整の時間が短縮される(何度もやり取りなし) 移動がない 緊張しにくい(慣れた場所で受ければ) スーツ着用が必須ではない場合が多く、カジュアルな服装で面接を受けられることもある 複数の企業の面接を同日に受けられる 体調不良でも参加しやすい | 背景に気を使う(映り込み) デバイスの用意が必要(普段使っているスマホで大丈夫なところが多い) 通信環境に気を使う(動きのある通信は動画を見るより負担が大きい) データ通信料が掛かる 会社の雰囲気が分からない(後日会社見学させてくれるところ多数) 使い方が分からない。(ワンクリックでつながるツールが多い) |
オンライン面接の準備
環境と設備の整備
オンライン面接には最低でも下記3つが必要です。
- インターネット環境
安定したインターネット環境が必要です。 - 設備
パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデバイスが必要です。 - ビデオ通話ツール
Zoom、Google Meet、Skypeなど、企業が指定するツールを準備する必要があります。
適切な場所と背景の選定
マナーとして部屋の背景が映らないように、バーチャル背景を設定するか、壁に向かって座るようにしましょう。
明るさと音声、インターネットの安定化
面接実施前に明るさの調整、マイクボリュームの確認、インターネット通信が安定しているかどうか確認しておきましょう。
インターネット回線が不安定な場合、途中で面接が中断することもあるため良好な通信が可能な状態を確保することが重要です。
見た目の準備
会社によりオンライン面接時の服装が規定されている場合があります、公式サイトや応募後のメール案内をよく確認しましょう。
適切な服装と身だしなみ
スーツ着用が必須ではない場合が多いですが、Tシャツなどラフな服装は避けてください。
スーツの場合は派手なネクタイや柄シャツなどはNG、黒一色のシャツなども避けましょう。
髪型について清潔感が大切です、また茶髪・金髪OKな職場だとしても面接時は黒髪にすることがベスト。
染めたい方は入社後に染めましょう。
オンライン面接の技術準備
使用ソフトウェアと機器の確認
オンライン面接を行う場合、使用できる端末を確認する必要があります。
パソコンが必要なのかスマートフォンで良いのか、事前にアプリをインストールする必要があるかなど。
事前に公式サイトや応募後に届くメールをよく確認しましょう。
その上で分からない点があれば余裕を持って問い合わせしましょう。
くれぐれも面接日当日に問い合わせすることがないように前もって確認しておくことが重要です。
トラブルシューティング
カメラやマイクの不具合対処法
相手の声が聞こえない、こちらの声が届いていない、こちらの画像が映っていないなどのトラブルはよく起こります。
このような場合、慌てずに下記のような対処を行なってください。
- 音声が聞こえない、もしくは相手に音声が届いていない場合は身振りや手振りでマイクに不都合があることを伝えます
- ビデオ会議ツールの音声ボタンがミュートになっていないか確認しヘッドセット・イヤホンを抜き差しします、それでも治らない場合は一旦ビデオ会議ツールを閉じて入り直します
- 上記でも治らない場合はメール・または電話にて連絡を行いビデオ会議ツール不具合により面接が困難だと伝えその後の指示を仰ぎましょう
インターネット接続トラブルの解決法
Wifiが弱く通信が不安定な場合、携帯電話のデザリングに切り替えましょう。
またその場合、携帯の電話が弱い所を避け場所移動を行いましょう。
このようなトラブルは事前にビデオ会議ツールをテストすることで避けられます。
事前テストは必ず行なってください。
オンライン面接のコミュニケーションスキル
カメラ目線
オンライン面接では、面接官と直接会うことができないため、目線の使い方で印象が大きく左右されます。
面接官の顔ではなく、カメラに目線を向けるのが基本です。カメラに目線を向けることで、面接官と目が合っているように見え、真剣に話を聞いている印象を与えられます。
話しているときは、カメラを意識しながら、面接官と会話するように目線を動かしましょう。
注意点としては目線が泳いだり、あちこち見渡したりすると、落ち着きがない印象を与えてしまいますので気をつけましょう。
ボディランゲージ
オンライン面接では、対面面接よりも限られた情報で相手に自分をアピールする必要があります。そこで、ボディランゲージを効果的に使うことが重要になります。
オンライン面接で好印象を与えるボディランゲージ
オンライン面接では、対面面接よりも限られた情報で相手に自分をアピールする必要があります。そこで、ボディランゲージを効果的に使うことが重要になります。
1. 基本姿勢
- 背筋を伸ばし、胸を張る
- 肩の力を抜く
- 顔を画面に向け、目線はカメラを見る
- 手は机の上に軽く置く
2. 表情
- 笑顔を意識する
- 適度に頷く
- 相手の話に真摯に耳を傾ける
3. ジェスチャー
- 話の内容に合わせて適度なジェスチャーをする
- 手の動きは大きく、ゆっくりと
- 極端な動きは避ける
NGなボディランゲージ
- 猫背
- 腕組み
- 目線が泳ぐ
- そわそわする
- 過剰なジェスチャー
明確かつ簡潔な回答の重要性
オンライン面接で簡潔に回答するためのポイント
準備
- 事前に想定される質問と回答を準備しておき、簡潔にまとめる練習をする。
- 回答のポイントを箇条書きにしてメモしておくと、話の流れを整理しやすい。
- 面接官の質問をよく聞き、質問の意図を理解してから回答する。
回答
- 簡潔で分かりやすい言葉で話す。
- 要点を絞り、冗長な説明は避ける。
- 数字や具体的な例を用いると、説得力が増す。
- 話し終わった後は、面接官の反応を見ながら補足説明をする。
その他
- 明るい表情で、ハキハキと話す。
- 相槌を打って、面接官とのコミュニケーションを積極的に取る。
- 時間厳守を心掛ける。
効果的な自己PRをするためのポイント
1. 結論から話す
オンライン面接では、面接官と直接会わないため、印象に残る自己PRをするためには、結論から話すことが重要です。
- 最初の30秒で、自分の強みやアピールポイントを簡潔に伝えましょう。
- その後、具体的なエピソードを交えて、なぜその強みを持っているのか、どのように活かせるのかを説明します。
2. 視線を意識する
オンライン面接では、カメラ目線を意識することで、面接官とアイコンタクトを取ることができます。
- カメラの位置を調整して、自分の目線がカメラに合うようにしましょう。
- 面接官の顔を見ながら話すと、より印象が良くなります。
3. 声のトーンや表情に注意する
オンライン面接では、表情や声のトーンが伝わりにくいため、意識的に明るくハキハキと話しましょう。
- ジェスチャーを活用することで、より伝わりやすくなります。
- 面接官の反応を見ながら、話す速度や声のトーンを調整しましょう。
4. 資料を活用する
オンライン面接では、資料を活用することで、自分の強みやアピールポイントをより効果的に伝えることができます。
- 職務経歴書や自己PRシートを簡潔にまとめ、画面共有機能を使って提示しましょう。
- 図表やグラフなどを活用することで、視覚的に分かりやすく説明できます。
5. 事前に練習する
オンライン面接に慣れないうちは、事前に練習しておくことで、本番で緊張せずに話せるようになります。
- 模擬面接をしたり、実際にカメラに向かって自己PRを録音したりして練習しましょう。
- 声のトーンや表情、話す速度などを意識して練習しましょう。